酔っぱらいの木/トックリキワタ (2008.9.4)
 Ceiba speciosa


 世界一広い道と言われるブエノスアイレスの7月9日大通りには、「酔っぱらいの木」が並木のように植えてある。現地語でPalo borrachoと呼ばれるのを日本語訳すると「酔っぱらいの木」と言うことになる。沖縄で「トックリキワタ」と呼ばれている木と同じである。沖縄では11−12月に艶やかなピンクの花を付ける。
 アルゼンチンでは今の時期(9月)には、葉が無く丸い実が沢山ぶら下がっている。中には外皮が向けて中の白い綿毛になっているいるものもある。幹は老木になると鈍い棘が出るのと、トックリのように中央が膨れてくるのが特徴である。花は、中島さんに送っていただいたトックリキワタのページに美しい。
 アルゼンチンに入ると沖縄と共通の木々が多く、公園では沖縄にいるような錯覚に陥った。聞いてみると、アルゼンチンの日系移民はその70%が沖縄県出身者だということなので、南米原産の木が沖縄に数多く移植されているのかも知れない。
 学名はChorisia speciosaと呼ばれていたが、最近はCeiba speciosaと呼ぶようである。 バンヤ科コリシア(セイバ)属の落葉高木である。






中島さん撮影の、沖縄のトックリキワタの花(2003.11.10)


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