マルバヤナギ−丸葉柳 (2002.4.27(京都植)、2011.4.11(山田池公園))
 Salix chaenomeloides


 山田池公園は、大きな池(山田池)があり、高台から見下ろすこともできて、変化に富んだ素敵な公園である。その上、色々な植物が植えてあって、名標板も付いており、植物園の役割も担っている。朝夕は池の周囲をジョギングする人々に出会う。枚方市民の憩いの場と言って良い。京阪枚方市駅からバスに乗って出屋敷で降りると直ぐである。
 この山田池の東端に山田池大橋と呼ばれる橋があるが、この袂の水際に数本のマルバヤナギが植えてある。4月中旬には葉がすっかり展開して、黄色の花が見頃になる。京都府立植物園のマルバヤナギは高い梢に花が咲くので、撮影が難しいのだが、山田池公園のものは低いところでも花を観賞することが出来る。豊中の稲荷公園でもマルバヤナギを見ることができるが、花は高い。
 マルバヤナギは、本州以南の日当たりの良い水辺に自生する落葉高木で、若葉が赤みを帯びているので、アカメヤナギとも呼ばれる。ヤナギの葉は一般にはササ状で細いが、マルバヤナギの葉はもちろん丸い。雌雄異株で、4-5月に尾状花序をつける。写真の花は雄花で、木は雄木である。
 学名はSalix chaenomeloidesで、ヤナギ科ヤナギ属である。


葉は丸く、細かい鋸歯がある


葉にはまだ赤みが残っている。




水辺に生えて大きく育つ


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