ヤマボウシ−山法師 (1999.5.15、2002.6.23)
 Cornus kousa


 今は、白とピンクの「アメリカはなみずき」がそこここに植えられているが、日本にもともと在ったのは「やまぼうし」で、あでやかさは無いが、きりっとした感じが私は好きである。
 やまぼうしは「はなみずき」に遅れること半月ぐらいで開花する。松本市内の街路樹に「やまぼうし」が使われており、6月に美しい。関西では5月が花期で、いま、そこここで満開である。白い花弁のように見えるのは4枚の総苞片で、本当の花は中央に20−30個が固まって咲く(最下段右の写真)。この集合花は、やがて集合果を形成し、秋9月には赤く熟して食用に出来る。
 学名はCornus kousaで、ミズキ科ミズキ属の落葉小高木である。本州、四国、九州、東アジア全域に分布する。別名をヤマグワとも呼び、紛らわしい。







木々のリストへ戻る