ウラジロノキ−裏白の木 (2007.7.28、2007.10.24、YMTさん)
 Sorbus japonica


 瓢ヶ岳とその周辺の山々の木々を続けて観察されているYMTさんから、ウラジロノキの実・葉・幹・樹形の写真をセットで送っていただいた。昨年掲載したオオウラジロノキと同じバラ科ではあるが、オオウラジロノキがリンゴ属であったのに対し、こちらはナナカマド属で、アズキナシに近い。5−6月に枝先に複散房花序を出して、直径1cm強の白い花を密集させる。
 ウラジロノキ、アズキナシオオウラジロノキは、葉を見ると区別することが出来る。下の写真のようにアズキナシは鋸歯を持つが重鋸歯ではない。ウラジロノキとオオウラジロノキは共に重鋸歯を持つが、ウラジロノキの方がはっきりした鋭い重鋸歯である。実のほうは、同じナナカマド属のアズキナシとウラジロノキが似ており、オオウラジロノキの実はずっと大きい。
 学名はSorbus japonicaで、バラ科ナナカマド属の落葉高木である。本州、四国、九州に分布する。

秋10月、赤く色付いたウラジロノキの実



7月、未だ緑色のウラジロノキの実



アズキナシ似ているが、鋸歯が大きく重鋸歯になっている



樹皮は灰黒色から黒褐色


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