ツタウルシ−蔦漆 (2008.5.4、よしゆきさん)
 Rhus ambigua


 いつもながら、よしゆきさんの写真セットは完璧である。雄花と雌花、実、葉、そして這い上がる様子と全部揃った綺麗な写真である。
 ツタウルシは名前の通り蔓状で、気根を出しながら10m以上もの高い木に這い登るヤマウルシと並んでかぶれ易い木であるが、ウルシ科の木の秋の紅葉は実に美しい。ヤマウルシが笠のように枝を広げるのに対して、ツタウルシの葉は3出複葉で互生し、若い葉には鋸歯が現れる。雌雄異株で、5-6月に円錐花序を付ける。雄花には5本の雄蘂があり、雌花にも仮雄蘂が5本あるが子房がよく目立つ。実は5mmほどのラグビーボール型で、縦に線が入っている。
 学名はRhus ambiguaで、ウルシ科ウルシ属である。日本全土の山地で見かける。

雄花(2008.5.4)



雌花(2005.5.8)



若い実(2006.6.11)


熟した実(2005.11.20)


葉は対生の3出複葉(2005.5.8)



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