トチノキに特徴のある塔のような花が付き始めた。トチノキの葉も特徴的で、子供が「おばけー」と言いながら手を下に向けたような格好である。最近は公園にも植えられるが、主として山地に生え巨木に育つ。京都府の幹周最大樹はトチノキで、綾部市の「光明寺の大栃」である(樹木探訪をご覧下さい)。 日本では低いところに枝が無く、なかなか間近で花を写すことが出来ないのが残念である。枝先に大きな円錐花序を塔のように直立させ、雄花と両性花を付ける。秋に出来る種子は、すりつぶして「栃餅」にする。最近公園でよく見かけるトチノキは「セイヨウトチノキ」であることが多い。秋に出来る刮ハを見て、棘のあるものはセイヨウトチノキ、無くてザラザラした茶色の皮をのものがは日本のトチノキである。 学名はAesculus turbinataで、トチノキ科トチノキ属の落葉高木である。turbinataは倒円錐型あるいはラセン状をしたの意味。タービンも語源は同じ。日本全土で見られる。 |