トチノキ−栃の木
(1999.5.23(加藤さん)、10.3、2002.6.23、2007.9.11(Tossyさん))
 Aesculus turbinata


 トチノキに特徴のある塔のような花が付き始めた。トチノキの葉も特徴的で、子供が「おばけー」と言いながら手を下に向けたような格好である。最近は公園にも植えられるが、主として山地に生え巨木に育つ。京都府の幹周最大樹はトチノキで、綾部市の「光明寺の大栃」である(樹木探訪をご覧下さい)。
 日本では低いところに枝が無く、なかなか間近で花を写すことが出来ないのが残念である。枝先に大きな円錐花序を塔のように直立させ、雄花と両性花を付ける。秋に出来る種子は、すりつぶして「栃餅」にする。最近公園でよく見かけるトチノキは「セイヨウトチノキ」であることが多い。秋に出来る刮ハを見て、棘のあるものはセイヨウトチノキ、無くてザラザラした茶色の皮をのものがは日本のトチノキである。
 学名はAesculus turbinataで、トチノキ科トチノキ属の落葉高木である。turbinataは倒円錐型あるいはラセン状をしたの意味。タービンも語源は同じ。日本全土で見られる。

加藤さんが送ってくれたトチノキの写真(1999.5.23)



立山の美女平のトチノキの巨木(2002.6)


Tossyさんが送ってくれたトチノキの実(2007.9.11)


日本のトチノキの刮ハは、棘が無くザラザラした茶色の殻を持つ。


刮ハは三裂して、中に大きな3個の種子がある。(1999.10.3)


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