サルトリイバラ−猿捕茨 (2003.9.9、2007.4.9、2009.4(よしゆきさん))
 Smilax china


 研究室の旅行で、香川県の綾歌に行った。ここは、四国のディズニーランドとも言うべきレオマワールドのあったところである。今は休業中だが、2004年度に再開を目指している。400mほどの山に登る森林公園があり、ここからレオマワールドや、ため池の多い讃岐平野が一望できる。レオマワールドが休園になって以来、山道は随分荒れたようだが、それでも頂上に着くまでに色々の植物にお目に掛かった。特にソヨゴが多かった。その山道で、学生が目ざとくサルトリイバラを見つけてくれた。実はもう赤くなり始めていた。
 サルトリイバラは落葉蔓性の木で、南西諸島に見られる常緑のハマサルトリイバラと区別される。茎は節ごとに屈曲するのが特徴で、小さなトゲがある。葉は全縁で光沢があり、5筋の葉脈がよく目立つ。4-5月に黄緑色の花を付け、8mm程度の実が秋には赤く熟す。雌雄異株である。
 学名はSmilax chinaで、ユリ科シオデ属である。別名をガンタチイバラとも言う。
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 いつも投稿して下さる橋口さんは、日本自然保護協会の自然観察指導員に登録しておられる。会報「自然保護」に面白い記事が載っていたからと、「何の葉で包む? あなたの地域のかしわもち」という記事を紹介していただいた。それによると、柏餅は全国どこでも柏の葉を使うという訳ではなく、東国では「カシワ」、西国では「サルトリイバラ」が主流で、最近までよく使われていた。しかし、最近は自宅で餅を作ることが無くなり、市販品の殆どが柏の葉になってしまったと言うことであった。
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 島根のよしゆきさんから、サルトリイバラの雌花と雄花の写真を対で送っていただいた。花の良い写真がなかったので、有り難いことである。よしゆきさんのホームページ「花図鑑 サイクリング日記」には、島根の山野を歩いて写された貴重な写真が沢山集められている。

サルトリイバラの雄花(よしゆきさん撮影)


サルトリイバラの雌花(よしゆきさん撮影)


サルトリイバラの雄花(2007.4.9)



サルトリイバラの実(2003.9.9)



サルトリイバラの蔓と葉



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