まだ花が写せていないが、橋口さんから「柏餅」についての情報を教えていただいたので、急遽不完全なまま載せることにした。いまの柏餅は、餅を柏の葉で包むのが当然と思われているが、昔は、特に西日本では、「サルトリイバラ」の葉で包むことの方が多かった、という情報である。その様な思い出を持った方もおられるのではなかろうか。 柏はやはりその葉に特徴がある。鋸歯が大きく丸くうねっている。しかも葉が10-30cmと大きく、分厚いので餅を包んでも破れることがない。葉も食べる「桜餅」とは対照的である。また、柏の葉は、なかなか落葉せず、遅いものは4月になってもまだ枯れたまま木に残っている。花はコナラなどと同じく、黄緑色の雄花が沢山下垂する。雌花は本年枝の葉の付け根に付き、下部がモジャモジャした殻斗に包まれた堅果になる。 学名はQuercus dentataで、ブナ科コナラ属の落葉高木である。日本全土に分布する。 |