サネカズラ−実葛 (2000.1.15、2000.11.26、2007.10.14(土谷さん))
 Kadsura japonica


 「名にし負わば、逢坂山のサネカズラ、人に知られで来るよしもがな」は、有名な百人一首の一つである。永らくサネカズラを探していたが、京都府立植物園の「宿根草園」の棚に巻き付いていた。沢山の実が綺麗に色づいている。夏の花が楽しみである。
 別名をビナンカズラ(美男葛?)ともいう。8月頃、淡黄色の清楚な花を付ける。雌雄異種のものが多い。雌花の花床が膨らんで、晩秋から冬にかけて赤い実を垂らすが、実の赤とやや大型の常緑の葉との色合いが釣り合っていて、美しい。
 学名はKadsura japonicaで、モクレン科サネカズラ属である。学名通り、日本を代表するカズラである。関東地方以西に分布する。
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 同級生の土谷さんのお宅には、色々な木がある。今日はサネカズラの青い実の写真を送ってもらったばかりでなく、アケビの素敵な実を持参して貰った。もちろんアケビのページの花と実は土谷さんの写真である。10月のサネカズラは写真のようにまだ青いが、11月になると赤く色づき、年を越して楽しませてくれる。(2007.10.14)





10月のサネカズラの青い実(土谷さん撮影、2007.10.14)
葉は全縁に見えるが、実の下の葉の側面に鋸歯の痕跡が見られる。



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