5月に白い花をつけたナナカマドは、7月には緑の実、8月には黄色の実を付けているのが見られる。やがて、9月末には真っ赤に色づいて、紅葉より一足先に山に彩りを添えてくれる。ナナカマドは秋山で見る代表的な赤い実であり、奇数羽状複葉の葉と共に、一度見ると忘れることはない。そして10月、次第に葉が紅葉を始め、秋を彩る。10月も終わりになると、葉が散った後も木々には赤い実が残り、晩秋の面影を演出する ナナカマドは憶えやすいが、ウラジロナナカマドとの区別がやや難しい。ナナカマドの実は球形であるが、ウラジロナナカマドの実はやや楕円形である。葉の先端の形(ナナカマドの葉の方が尖っている)と実を見ると同定することが出来る。 学名はSorbus commixtaで、バラ科ナナカマド属である。 |