ナナカマド−七竈 (2003.5.24、2009.7.15)
 Sorbus commixta


 秋のナナカマドは赤い実がすぐ目に付くが、5-6月の山で見る白い花は見落としがちである。比良山系の山の一つで、冬はスキー場としても有名な箱舘山で、そのナナカマドを写した。
 ナナカマドはウラジロナナカマド、タカネナナカマド、ナンキンナナカマドなどがあるが、タカネナナカマドは花が垂れ気味であるし、ナンキンナナカマドの花はやや黄色みを帯びる。したがって、似ているのはナナカマドとウラジロナナカマドである。これらの区別が難しいが、ナナカマドの葉は基部から先端まで鋸歯があり、先端はケヤキに似て鋭く尖っている。これに対してウラジロナナカマドの葉は楕円状で先端が鈍く、鋸歯は上半分だけである。
 学名はSorbus commixtaで、バラ科ナナカマド属である。ナナカマドの名は、この木が燃えにくく、7回かまどに入れても燃えないというところから名付けられたという。

比良山系で撮ったナナカマド(2003.5.24)




八方池の近くで撮ったナナカマド(2009.7.15)



ナナカマドの幹と花の拡大写真


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