モクセンナ (2001.4、梅本さん)
 Cassia surattensis


 以前に「ハナセンナ」をご紹介しましたが、梅本さんから「モクセンナ」が届きました。本来秋に咲く花ですが、温室や沖縄県ではもう咲き始めているようです。
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和名 : モクセンナ
学名 : Cassia surattensis
科名 : マメ科(Leguminosae)カワラケツメイ属
原産 : 熱帯アジア

沖縄方面でも見掛ける本種、熱帯アジア原産のマメ科の小高木で、樹高2〜4m位に育ちます。黄色い5枚の花弁を持つ花を、約10個程度つけます。葉は偶数羽状複葉で、小葉は長卵形で軟らかい質感を持ち、8対程度です。

「モクセンナ」は観賞用としてだけでは無く、薬効も認められるようで、「沖縄教材植物図鑑」では、通風や糖尿病に樹皮や葉を煎服するとの記載も認められます。

本種に似たもので、「コバノセンナ(Cassia coluteoides)」と云う低木があります。之は、鹿児島県や南房総を含め、沖縄方面の街路でも見掛けるのですが、参考までに以前、西表島で撮影した画像を添付しておきますので御覧下さい。こちらは、熱帯アメリカ原産で樹高1m前後、「モクセンナ」を小さくした様な形です。私が撮影したものは、樹高50cm程度。花弁は5枚。偶数羽状複葉の小葉は、卵形で4〜5対と少ないです。

沖縄方面では、5月にはもう「モクセンナ」の花と実が見られますが、自生地では9〜10月頃に開花する様です。鮮やかな黄色の花が、丁度、モンキチョウの舞う姿にも見えて、非常に美しいですよね。

(H13.4.「モクセンナ」神代植物公園温室内にて,「コバノセンナ」西表島にて)撮影者:梅本 浩史
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 日本の樹木(山渓カラー名鑑)には、モクセンナの学名はCassia glaucaとある。モクセンナにも原産地によって幾つかの種類があるようだ。ちなみに、梅本さんの写された木の学名にあるsurattensisはタイ国のスラーターニーを指すのであろうか。この地は太平洋戦争勃発の日に日本軍が上陸した地点である。




コバノセンナ


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