コクワ(サルナシ)−小桑 (2009.6.26、西村さん)
 Actinidia arguta


 西村さんからコクワの花が届いたのが7月はじめだったのに、掲載が8月末になってしまった。申し訳なし。サルナシのページに加藤さんの写真があるが、花は雄花である。今回、西村さんから送っていただいた花は雌花で、秋には立派な実を付けるだろう。5-7月に花を付け、雄花と雌花と両生花が見られる。両生花と雄花が集散花序で付くのに対して、雌花は1個ずつ付く。果実はキーウイのようでおいしい。
 学名はActinidia argutaで、マタタビ科マタタビ属の落葉蔓性の木である。日本全土の山地で見られる。サルナシと呼ばれることの方が多い。
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 西村さんからのお便りの一節には、「先日、畑に植えていたコクワの幼木に花が咲きました(6月26日)。昨年も蕾を持ったのですが、畑に隣接して広大な空き地に面しているため、ここに住み着いている雉に蕾が食べられてしまいました。今年は網で囲っておいたので被害を免れ、やっと花を見ることが出来ました。直径3cm程度のかわいい花です。背丈がまだ低いので、写真を撮るのに苦労しました。」 とある。食害があるとはいえ、雉の姿が見られる広大な空き地に隣接しているとは羨ましいことである。

コクワ(サルナシ)の雌花




コクワの全体像


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