コブシ−実 (2004.8.28、2007.9.9(sariさん))
 Magnolia kobus


 9月になると、コブシの特徴あるピンクの実が目立つようになる。初めてこの実を見たときには、虫えいではないかと思った。春の爽やかな白い花と、この奇妙なピンクの実はとても結びつかない。実際、沢山の方々から「これは何の木でしょう」というご質問を頂く。
 コブシやハクモクレン、タイザンボクなどのモクレン科モクレン属の集合果はいずれも似た形をしており、弾けると、中から大きめの赤い種子が糸を引いて出てくることが多い。多くの場合、中央の雌蘂が育って上向けにブツブツとした集合果を付けるが、コブシは種子を包む袋が垂れ下がって、綺麗なピンク色になるので、特によく目立つ。「コブシ」と言う名前は、この実が子どもの「握り拳」に似ているところから付けられたと言われている。
 学名はMagnolia kobusで、モクレン科モクレン属の落葉高木である。
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 sariさんから、近くのコブシ並木と、お友達の家のコブシの実の写真を送っていただいた。とても綺麗に撮れているので、私の撮った古い写真をほとんど置き換えた。こんなに沢山の赤やピンクの実が付くと、遠目には花のように見えることだろう。(2007.9.9)

sariさんから届いた鈴なりのコブシの実(2007.9)






ブリュッセルの植物園で写したコブシの実(2004.10.5)


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