イッペー (2003.4.3(中島さん)、2009.1.26(舛田さん))
 Tabebuia chrysotricha / Tabebuia impetiginosa


 中島さんから「今、沖縄では、イッペーが満開です。」の便りとともに、沖縄を代表する花の一つ、イッペーの鮮やかな黄色が届いた。この、黄色いトランペットのような花は、英語名ではGolden trumpet treeと呼ばれている。ブラジルの原産で南米に広く分布し、ブラジルの国花に指定されている。アルゼンチンでは「ラパーチョ」と呼ばれ、ピンクの花を付けるものが多い。アルゼンチンの国花を決める際に、セイボ(アメリカデイゴ)と競争になったが、結局セイボに決まったそうである。
 沖縄本島の那覇にはイッペー通りと呼ばれる通りがあり、3月から4月初旬にかけては、黄色の見事な花街道になる。沖縄の言葉でイッペーは「大変、とっても」という意味で、この時期には「いっぺーじょうとう祭り」というお祭りも行われる。本州でも、「いっぱい」という意味にイッペーと言うところがある。
 2008年はブラジル移民100周年に当たる。旧神戸移住センターに集まった158家族が笠戸丸で神戸出港をしたのが、1908年(明治41年)4月28日のことであった。すでに、元町地区にはイッペーの木が植えられているが、神戸移住坂、鯉川筋をイッペー並木にする計画が推進されている。
 学名はTabebuia chrysotrichaで、ノウゼンカズラ科である。別名をコガネノウゼンあるいはキバナノウゼンという。 ***********************************************************
 沖縄の舛田さんから、ピンクのイッペーを送っていただいた。昨年行ったアルゼンチンには黄色よりもピンクのものが多かったが、撮り逃がして残念に思っていたところだったので嬉しかった。沖縄での花期は2月から4月だが、今年は少し早かったようだ(1月26日撮影)。ピンクのイッペーは、学名がTabebuia impetiginosaあるいはTabebuia ipe と呼ばれ、和名は「モモイロノウゼン」である。

中島さんから送っていただいた黄色のイッペー





舛田さんから送っていただいたピンクのイッペー



イッペーの実(中島さん撮影)


葉は5出複葉(中島さん撮影)



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