イイギリは冬に目立つ木である。鳥があまり食べないのか、晩秋から冬にかけて葉のすっかり落ちた木に真っ赤な実が一面に付いている。京大理学部一号館の北東角に雌雄の株が一本ずつ植えられている。 花は5月に咲き、ブドウの房のように黄色の花が垂れ下がる。木の下は落花で一面が黄色になる。京大では雄花のみしか写せなかったが、最近甲山森林公園を訪ねた際に運良く雌花を写すことが出来た。 花萼はあるが花弁はない。大きな葉は、茎が赤く、アカメガシワの葉に似ている。 学名はIdesia polycarpaで、イイギリ科イイギリ属の落葉高木である。北海道を除く日本全土と台湾・中国に分布する。 polycarpaは沢山の果実の意味。 |