ヒメコウゾ−姫楮 (2001.4.27、2002.6.9)
 Broussonetia kazinoki


 農学部植物園は良く知っているはずだが、まだ新しい花に出くわすことがある。 チラッと目に入った黄色の花をよく見るとヒメコウゾの雄花であった。近づいて更によく見るとそのすぐ上に雌花が付いている。大喜びでカメラを向けた。
 コウゾ・ミツマタ・カジノキの樹皮をほぐした繊維は、和紙の原料として良く知られている。ミツマタはジンチョウゲ科であるが、コウゾカジノキはクワ科で、夏から秋には赤い集合果をつける。コウゾはヒメコウゾとカジノキの交配種で和紙作りのために作られた品種である。面白いのは学名で、ヒメコウゾにkazinokiと付いている。どこかで混線したのであろうか。
 学名はBroussonetia kazinokiで、クワ科コウゾ属の落葉低木である。北海道以外の日本全土に分布する。

左の2つが雌花、右が雄花。



6月のヒメコウゾ(2002.6.9)



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