ヒサカキ (1999.4.4、2005.4.3)
 Eurya japonica


 ヒサカキは3月終わりころ、地味な白い花を付ける。3月初めの頃は、枝に付いた小さな黒い蕾が、虫が付いたように見えて気味悪いが、やがて、一面に白い花となる。雌雄異種で、雄花は10-15個の雄しべが付いている。果実は10月頃から黒紫に熟してくる。庭木にもよく用いられる。
 暖地の海岸に生えるハマヒサカキは丸い全縁の葉を持つが、ヒサカキは鈍いが鋸歯を持つ。花もハマヒサカキの方が早く、10-2月に咲く。
 学名はEurya japonicaで、ツバキ科ヒサカキ属の常緑小高木である。
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 日本各地の高山・低山を楽しんでおられる長岡さんから、赤穂市の坂越尾崎遊歩道で撮られたヒサカキの花の写真を送っていただいた。ヒサカキは白か、クリーム色の花が多いが、ピンクの花も時々見かける。ヒサカキの花の独特の芳香も、春を告げる香りの一つである。(3番目の写真)



ピンクのヒサカキの花 2017.3.30 長岡さん撮影・赤穂の坂越尾崎遊歩道


雄花


雌花


1月の蕾                               3月の蕾


10月の実




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