全国あちこちから送って頂いたハルニレの巨木を集めてみた。全国一とされるのは神奈川県海老名市の「有馬のハルニレ」(幹周7.5m)であるが、岩手、北海道、栃木など、関東以北に巨木が多い。 最初の写真は、西村さんが撮られた雪中の「厚内のハルニレ」(北海道、幹周6m)である。夏には緑の葉を付けたこの木が「巨木探訪」に再登場するはずである。北国では30m以上にも育つ木で、北大植物園にもハルニレの巨木がある。 次の写真は、tsuchiyaさんから送って頂いた北海道の帯広、真鍋庭園のハルニレの木である。真鍋庭園は日本初のコニファー庭園で、広大な敷地がある。帯広にはハルニレの巨木が多く、環境庁調査では幹周5.1mのものを筆頭に14本が登録されている。写真のものは幹周3.7mのもにと思われる。元気そうな木である。 最後のものは、東京、新宿御苑のハルニレで、梅本さんが写された。樹形が見事で美しい木である。葉のない季節なので一層樹形がよく解る。近寄ってみると、花が咲いている季節である。 学名はUlmus davidiana var. japonicaで、ニレ科ニレ属である。単にニレと言う場合はハルニレを指す。 |