トウバナ−塔花
 Clinopodium gracile
 2007.8.8(伊吹山-1300m)


 山地や平地の野原にも生えるシソ科の多年草で、花が段状に付くのでトウバナ(塔花)という。山地に生えるイヌトウバナと似ているが、イヌトウバナのように毛むくじゃらではない。トウバナ属にはトウバナ、イヌトウバナ、ヤマトウバナ、ミヤマトウバナなどがあり区別が難しいが、平地で見るのはトウバナが多い。トウバナの花期は長く5-8月、イヌトウバナはやや遅れて咲き8-10月が中心である。
 写真の花は、茎や萼に開出毛はあるが、かなり少ないので、イヌトウバナではなくトウバナと同定される。伊吹山には、イヌトウバナも咲いている。
 学名は Clinopodium gracileで、シソ科トウバナ属の多年草である。花期は5−8月。北海道を除く日本全土の山野に生える。

シソ科特有の口唇形の白い小花を付ける(伊吹山、2007.8.8)


葉はイヌトウバナより厚く、鋸歯もごつい


茎や萼の開出毛はイヌトウバナより少ない


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