ハクサンシャジン−白山沙参
 Adenophora triphylla var. hakusanensis
 2014.7.16(秋田駒ヶ岳-1400m)、2012.8.16(伊吹山-1300m)


 ツリガネニンジンの高山型である。ツリガネニンジンがひょろひょろと長く伸びて数段の花を付けるのに対して、ハクサンシャジンは3段程度にしか花を付けない。高山で風や雨に耐えるためであろうか。花の色は薄紫で、ツリガネニンジンよりやや大きく密に付く。形は釣り鐘型で、先端は5裂し、雌しべの花柱が花弁から長く突き出す。
 茎の下部は輪生する葉がビッシリと付き綺麗である。葉は4-6枚が輪生し、卵状披針形で縁に鋸歯がある。
 学名は Adenophora triphylla var. hakusanensisで、キキョウ科ツリガネニンジン属の多年草である。花期は7-8月。中部地方以北の高山に分布する。

ツリガネニンジンと比べて、花はやや大きく色も濃いが、段数は少ない。(秋田駒ヶ岳、2014.7.16)


7月中旬の秋田駒ヶ岳では、花がまだ開ききっていない


群生しており、輪生する葉の並びが綺麗


開いている花。雌しべが花弁から大きく突きだしている。


特徴的な5枚葉の輪生。葉には鋸歯がある。


こちらは8月の伊吹山の花。やや色が薄い。(伊吹山、2012.8.16)


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