和歌山県新宮市の「熊野速玉大社 のオガタマノキ」 (2010.1.12、新田さん)


 ナギで有名な熊野速玉大社にもう一本、新宮市の指定天然記念物となっているオガタマノキがある。この木の名前が、神の魂を招く「招霊(オギタマ)」に由来しているので、神社に多く植えられている。西日本以西に分布する暖地性のモクレン科の木で、春に白く可愛い花を付ける。ミカドアゲハはこの葉が好きである。旅行のついでに巨木に立ち寄って、その写真をよく送って下さる新田ご夫妻からいただいた。
 この木は、樹高は21m、幹周り1.65mで、オガタマノキとしては大きい。和歌山県で最大のオガタマノキは、田辺市の住吉神社のもので、樹高24m、幹周3.8mである。因みに、日本最大のオガタマノキは長崎県小長井町にあり、斜面に生えてはいるが幹周9.1mである。直立したものでは、鹿児島県川内市にある「永利のオガタマノキ」が幹周8.4mで、立派である。共に国指定の天然記念物となっている。鹿児島県大口市の「大口のオガタマノキ」もその幹周は9.0mである。



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