オガタマノキ−招霊の木
(2000.3(加藤さん)、2006.3.26(堀江さん)、2006.12(中島さん)、2008.2(橋口さん))
 Michelia compressa


 オガタマノキは神社によく植えられていますが、背の高い木が多く、花は なかなか撮れません。 加藤さんが、その花の綺麗な写真を送って下さいました。 以下は、加藤さんの解説です。
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オガタマノキ…3月中旬〜下旬・小石川植物園
   関東以南の暖地に分布するモクレン科の常緑高木で、神社や公園
  などにも植えられています。昔から神前に供えるときに使われたそ
  うで、招霊(おぎたま)が転じてオガタマになったといいます。
   花を分解してみるとモクレン科であることがよくわかります(花
  弁とガクの区別が不明瞭、雄しべ・雌しべが螺旋状に円錐体を形成
  …)。花は非常に上品な香りがして、花弁の基部は鮮やかな赤紫色
  に染まり美しいです。
   この木の葉を、珍蝶ミカドアゲハの幼虫が食べます。成虫は、よ
  く目にするあのアゲハチョウに似ています。オガタマノキの周りを
  回る蝶がいたら、それはミカドアゲハかもしれません。
   学名は、Michelia compressaで、モクレン科オガタマノキ属。
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 伊勢神宮外宮の近くに住んでおられる堀江さんから、オガタマの花の綺麗な写真と、実生から育った若木の写真を送っていただいた(下段の3枚)。低木の花が綺麗に写っていて、その優雅さがよく解る。メールの一節を引用させていただくと「外宮さん御正門近くに1本だけ背の低い木があり、小鳥のいたずら?か実を落としてくれます。実に綺麗で、神話にある宇鈿女さんが手にもって舞ったのも頷けます。」とある。実生から育った若木に蕾が沢山付いている様子が3枚目の写真に写っている。
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 中島さんから、対馬の海神神社の境内に落ちていたオガタマノキの実の写真を頂いた。一緒に送ってもらった葉の写真も、その特徴がよく出ています。(2006.12)
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 早春の木々を求めて大阪の長居植物園に散策に行かれた橋口さんから、オガタマノキの花の写真を送って頂いた。たまたま低い枝に沢山の花が付いていたようだ。最下段の2枚である。(2009.2.28)



オガタマノキの実−10月          花弁を一枚取り去ったところ


兵庫県川西市多田神社のオガタマノキの巨木


以下の3枚は堀江さん撮影のオガタマノキの花と幼木



幼木に沢山の蕾が付いて、とても美しい形になっている(2005.10.22撮影)


オガタマノキの実、モクレン科の特徴的な実である。(2006.12、中島さん撮影)


オガタマノキの葉、厚みと光沢があるが、タイザンボクのように反り返ることはない。


大阪の長居植物園のオガタマノキの花(2008.2.28、橋口さん撮影)


同上


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