名古屋を代表する神社、「熱田神宮」には7本の楠の巨木があって、
古くから「7本楠」と呼ばれている。その内の一本
「熱田指定第4号」の木は
ご神木として参道中央にあり、よく目立つので、大抵の人がよく知っています。
しかし、後の6本はと聞かれると、なかなか見つけるのが困難です。
名古屋在住の宮川さんは7本全部の写真を写して送って下さいました。
2つに分けてそれらをご紹介します。以下は宮川さんのお便りからです。
また、写真説明は宮川さんから頂いたものです。
「名古屋市熱田区の熱田神宮の参道を進んでいくと,左手に巨大なご神木の
楠木が目に飛び込んできます。あまりもの迫力に,一般参拝客の中にも,
木を見やったり,木に手を合わせていく姿が見受けられます。この木の説明板
には,「七本楠」のうちの一本ということが書かれているのですが,
他の六本の所在には触れていません。実際,見に行った人の中からも,
他の六本のことが知りたいという意見が出ています。今日は,この謎の七本楠を
一挙に公開します。」 後半部、其の四−七はこちらで見られます。 |
其の一(熱田指定第1号)、所在,勅使館北側(立ち入り禁止区域) 幹回り8.67mm,樹高33m、名古屋市内第一位の巨樹 |
其の二(熱田指定第3号)、所在,清水社参道わき、幹回り7.82m,樹高23.0m
市内第3位の巨樹。 清水社は本殿の東に位置し,通常の参拝客は,あまり行かないところにあります。 名古屋の都心部では珍しく,現在でも天然の清水が涌き出ています。 以前訪れたときには コサギが降りてきていたほど静かな場所です。 その清水社へ出る直前右手に巨大な楠を間近に見ることができます。 |
其の三(熱田指定第4号)、所在,第二鳥居北休憩所前(ご神木)
幹回り7.50m,樹高20.5m 一番最初に書いたご神木の楠がこれです。多くの人が訪れる場所だけあって, 回りがきれいにヒノキの柵で囲まれています。ただ,そういう場所になったのは 明治以降のことで,それまでの参道は東に30m程ずれていて, この木も静かに過ごしていたのだと思います。そして, 弘法大師のお手植えという伝説もあります。 実は,熱田の七本楠と混同しそうなのですが,「弘法大師お手植えの七本楠」 という言い伝えもあります。熱田神宮に5本, 東に1km少々離れた田光八幡社に1本(瑞穂指定第2号,幹回り5.43m), 千種区の古井の坂に1本(場所未確認,おそらく枯死)で,計7本というものです。 |