京大理学部植物園の北の端に、他の木に隠れるように植わっているが、5月末に行ってみると勢いの良い花が咲いていた。同じ花は、農学部植物園の入口付近で見たことがある。その時は名前がわからなかったが、今回は直ぐ近くに名標板が落ちており、そこには「コバナノズイナ」と書いてあった。 ズイナには、ズイナの他に、コバノズイナを知っていたが、コバナノズイナというのは初めてだった。学名はItea parvifloraと書いてあったので、Webで捜してみたが、どうもピッタリと来ない。そこで梅本さんに同定をお願いしたところ「ヒイラギズイナ」と答えが返ってきた。梅本さんのメールを引用しよう。 「「ヒイラギズイナ」は、南西諸島や中国南部、台湾などに分布しますので、知っている人と云えば、台湾や沖縄方面の植物にかなり詳しい人でないと判らないと思います。成木は画像のような葉となりますが、若い木の頃はヒイラギの葉のような鋸歯があります。尤も、モクセイ科のヒイラギも老木になると、其の殆どの葉が全縁となりますね。」 学名はItea oldhamii Schneiderで、ユキノシタ科ズイナ属である。 |