雨の立山弥陀ヶ原を歩いた。せっかくのチングルマの群生も雨で雄蘂が駄目になっていたが、幾つかの木々を写すことが出来た。その一つがミヤマヤナギである。高度の高いところでは地を這うように枝を伸ばすが、この辺りでは低いながらまだ立木である。特徴としては根元からの分岐が多い。 鋸歯を持ち、互生する葉は、枝先の方が大きい特徴がある。6-7月、葉の展開と同時に尾状の花を立てる。雌雄異株で、雄花序では葯の黄色が目立つが、雌花序は緑色に見える。写真の木は雄株である。 ヤナギ属の木は似たものが多い。オオネコヤナギも形が似ているが、葉の展開がやや遅い。ヤマヤナギにも似ているが、こちらは分布が西日本である。 学名はSalix reiniiで、ヤナギ科ヤナギ属の落葉低木である。中部地方以北の本州の山岳部、北海道に分布する。 |