5月の新緑を求めて山野を歩くと、あちこちに背の高い「藤の木?」を見付ける。藤の花を一杯に付けているが、よく見ると杉であったりカエデであったりする。背の高い木のてっぺんにまで巻き付いて這い上がり、よく目立つ紫の花を付ける。放っておくと、幹が太くなって元の木が弱ってくる。蔓は左巻きである。一所に密集するわけでなく、山のあちこちに見られるので、一体どのようにして拡がったのかといつも不思議に思う。 4−5月に20cm程に下垂する花を一斉に開く。白い花のものをシロバナヤマフジという。花の後は、20cm程度の豆果が垂れさがる。 学名はWisteria brachybotrysで,マメ科フジ属である。本州中部以西の山野に生える。 |