京大農学部から湯川記念館に入るゲートの東側にある山吹は2月からちらほらと咲いていたが、今満開である。ヤマブキは,「七重八重花は咲けどもヤマブキの、実の(蓑)一つだに無きぞかなしき」という太田道灌への返歌で有名なので、八重咲きが普通と思っていたが、ヤマブキと呼ばれているものは五弁の花である。八重のものは「ヤエヤマブキ」と呼ばれる。八重のものは4月になってからようやく咲き始める。 ヤマブキの葉は特徴がありよくおぼえられる。学名にjaponicaの名が付いている。八重の方は、園芸品種である。雄しべは花弁となり雌しべも退化しているので、上の歌にあるように実は付かない。ヤマブキには実が付く。 学名はKerria japonicaで、バラ科ヤマブキ属である。 |