趣味で養蜂を始められ、今ではニホンミツバチノ養蜂の普及に力を入れておられる京都の志賀さんから、ヤマブドウの写真を送っていただいた。蜜源植物として、また食用に自宅で栽培して居られるようである。 ヤマブドウは注意してみると、山地で他の木々にからみついているのを見かけることがある。手のひらより大きな葉で、縁に浅い鋸歯があり、裏には毛が密生している。6月頃に写真のような円錐花序に小花を多数付ける。雌雄異株で、雄木と雌木を混植しないと実が出来ない。雌花に生じる緑の実は次第に大きくなり、10月頃には黒紫色に熟して食用になる。果実酒にすることも多い。市販の葡萄と比べて、ビタミンやポリフェノールが多く含まれており、最近は食用としても見直されている。 学名はVitis coignetiaeでブドウ科の蔓性落葉樹である。九州を除く日本全土と南樺太に分布する。 |