ヤドリギ−榛 (2001.3.13、2019.11.29(山下さん))
 Viscum album var. coloratum


 むかし、背の届くところにブナの花が咲いていると思って、喜んで写したらヤドリギだったという苦い経験がある。それ以来、ヤドリギが良く目に付くようになった。 宿主の幹に食い込んで養分をもらい、丸い形に成長する。常緑樹であるので、 冬にはよく目立つようになる。
 京大農学部建物の南入口のケヤキに、立派なヤドリギが宿っていて、 春にはなかなか綺麗な花を咲かせる。プロペラのような対生の葉も特徴的である。 雌雄異株で、雌株の実は11−12月に黄色く熟す。ブナ、ケヤキの他に、エノキ、桜、ミズナラなどにも寄生する。椿やサザンカ、モチノキに寄生する「ヒノキバヤドリギ」、針葉樹に寄生する「マツグミ」など、色々の種類がある。
 学名は、Viscum album var. coloratumで、ヤドリギ科ヤドリギ属である。
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 2001年に写した農学部のヤドリギの18年後の姿を、山下さんが送って下さった。最下段の2枚である。随分と成長したものだ。蕾も順調について、来春には花を開くだろう。




2001年に写した上のヤドリギは、2019年にはこんなに大きくなった。(山下さん)


11月のヤドリギの蕾


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