これまで、ショウジョウウツギとして載せていたが、「ショウキウツギ」の方が呼び名としては一般的のようである。梅本さんから解説を送って頂いたのを機に、これまでの画像を整理し直した。遠くから見た感じはツクバネウツギと似ているが、羽根のような萼は発達しておらず、その代わりに萼の下に沢山の毛が生えている。以下は梅本さんによる解説である。 ******************************************************* 和名 : ショウキウツギ (鐘馗空木) 学名 : Kolkwitzia amabilis 科名 : スイカズラ科ショウキウツギ属 分布 : 中国原産 5月は、色んな「ウツギ」の仲間たちが開花期を迎えます。そんな中、今回ご紹介する「鐘馗空木」は、ちょっと珍しい種類のウツギと云えましょう。株立ち状に育つ本種は、其の枝垂れた長い枝に愛らしい花を沢山付けます。(^_^ 白から薄いピンク色を呈する花冠と、ガク筒・ガク片・花柄などに目立った白い毛が生える点は、本種の大きな特徴です。 尚、「鐘馗」とは中国・唐の時代に玄宗皇帝が熱病を患った折、夢の中にあわられて悪鬼を退治した...とされる故事に基く「疫病を払う神」の事を指しています。 ...と云う事は、此の「鐘馗空木」と呼ばれる本種は、とっても有難い木なのかもしれませんね。(^-^ ****************************************************** 京都植物園のクスノキ並木の横にある花は「ショウジョウウツギ」と記載されている。また、市大附属植物園のものはピンクの強い品種であった。 |