中国原産のシナツクバネウツギとユニフローラの交配種で大正末期に渡来した。花期が5−11月と長く、乾燥にも強いので、生け垣や歩道の灌木として愛用され、園芸品種が多く、一般的にアベリアと呼ばれる。 「ツクバネ」は萼が「ハネツキの羽根」の形をしていることを指している。花の落ちた後の茶色の萼片が、5枚の羽根になっている。コツクバネウツギと呼ばれる品種では萼の数が2−3枚である。花冠の内側には網状紋がない。花は白であるが、やや桃色を帯びたものも見られる。 学名は、Abelia×grandifloraで、スイカズラ科ツクバネウツギ属の常緑/半落葉低木である。中国原産で今は日本各地で植えられている。シナツクバネウツギ(Abelia chinensis)、ユニフローラ(Abelia chinensis uniflora)共に中国原産である。 |