ツクバネ−衝羽根 (2000.6.5、廣野さん)
 Buckleya lanceolata


 花の後の萼が、羽根衝きの羽根の形をしているので「ツクバネ」と呼ばれるものが幾つかあり、ツクバネウツギやハナゾノツクバネウツギ(アベリア)などは既にご紹介した。廣野さんから送って頂いたのは、元祖の「ツクバネ」である。
 下の写真で見るとおり、雌花とその実は、文字通り羽根の形をしている。4枚の拡がった羽根は萼でなく、苞である。雌花に比べて、雄株に咲く雄花はまるでニシキギ科の花のようで、花弁のように見えるのは萼である。木は小さく、1-2mの落葉低木であるが、ツガやモミの木に半寄生して育つ。
 学名はBuckleya lanceolataで、ビャクダン科ツクバネ属である。

雄花


雌花、枝の先端に付いている、羽根のような緑の花。


ツクバネの若い実。(6.5 撮影)

9月、子房のところが膨らんで羽根らしくなってきた。(9.29 撮影)


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