月山では色々な種類のツツジ科の木に出会った。このオオコメツツジもその一つである。雨に濡れて花を綺麗にとることができなかったのが残念だが、その特徴ははっきりと解る。3本の葉脈と4本の雄蘂である。遠くから見るとコメツツジに似ているが、コメツツジの葉脈は中央の1本が目立つのに対して、オオコメツツジは基部から出る3本の葉脈が際だっている。学名にも3本の葉脈という特徴が使われている。また、コメツツジの花弁は5裂しており、雄蘂も5本ある。どちらも6-7月に花を付ける。 学名はRhododendron trinerveで、ツツジ科ツツジ属の落葉低木である。秋田県−滋賀県の日本海側の山地に分布する。学名のtrinerveは、3本の葉脈という意味である。 ******************************** 八方尾根では、花を間近に写すことが出来た。4本の雄しべがよく見える。花の基部は筒状であるが、チョウジコメツツジと比べるとずっと短い。(2009.7.26) |