モチツツジ−初夏 (2005.5.13)
 Rhododendron macrosepalum


 4、5月の山を彩る代表はミツバツツジとモチツツジである。ミツバツツジは花だけを見せるが、モチツツジは冬の間から小さい葉が伸び始め、常緑である。モチツツジに近づくとその毛深さに驚かされる。葉も枝も、花さえ毛深く、触るとねばねばとひっついてくる。これがモチツツジと言われる所以である。
 今年は、学生達と初めて京都の愛宕山に登った。表参道を登り月輪寺経由で降りたが、そこここでモチツツジの花が迎えてくれた。愛宕山の本社はともかく、標高550mにひっそりとある月輪寺は、冬は雪に覆われる厳しい環境であり、数百年にわたって、この寺を守ってきた人々の苦労が偲ばれた。
 モチツツジの学名は、Rhododendron macrosepalumで、ツツジ科ツツジ属である。本州の静岡県以西の山地に自生する





毛むくじゃらの萼付近には蜜腺が多い


葉の表面も濃い毛に覆われている


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