チチブドウダン−秩父灯台 (2001.4.29)
 Enkianthus cernuus var. matsudae


 京都植物園の生態園で深紅のドウダンツツジを見つけた。赤いドウダンには、良く知られたサラサドウダン、ベニドウダン、チチブドウダンなどがあるが、もっとも赤いのはチチブドウダンである。ついでベニドウダンで、サラサドウダンは白または黄色の花に赤い筋が入る。ベニドウダンとチチブドウダンを比べると、前者の葉の鋸歯の方が細かい。
 関東では主にサラサドウダンとチチブドウダン、四国・九州ではベニドウダン、という風に棲み分けているが、関西では全てが見られる。
 5−6月に可愛い提灯のような深紅の花を5-10個総状につり下げる。雄しべは短くて見えず、雌しべの花柱が花弁から飛び出して見える。花の大きさは長さ10mm程度である。ツツジには常緑と落葉があるが、ドウダンツツジは全て落葉で、秋の紅葉が美しい。
 学名はEnkianthus cernuus var. matsudaeで、ツツジ科ドウダンツツジ属である。




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