トウカエデ−春 (1999.5.1)
 Acer buergerianum


 トウカエデは最近の街路樹の人気者である。 秋の紅葉が素晴らしい。
 今の季節、よく気を付けてみると、トウカエデの木に小さな黄色の花が 一杯に付いている。結構、虫達には人気があって、周りでブンブンと羽音も聞こえる。 雌雄同株で、雄花と両性花を付ける。両性花の雄しべは萼より短く、代わりに大きな花柱を持っている。 葉は3裂していて光沢があり、引き締まった感じである。樹皮にも特徴があり、 こちらは暗灰色で縦に裂け目がたくさん出来ていて、 風雪を生き抜いてきた老人の皮膚のように感じられる。
 学名は、Acer buergerianumで、カエデ科カエデ属である。原産地は 中国東南部。京都府立植物園で写す。

雄花



両性花


7月の翼果



木々のリストへ戻る