このページでタニワタリノキとしてご紹介していたものは、実はシマタニワタリノキであることを黒岩さんが指摘して下さった。そして、本物のタニワタリノキの写真を小石川植物園で撮影して送っていただいた。嬉しいことである。さらに、友人の方に頼んで、野生のタニワタリノキの写真を付けて下さった。最下段の4枚がそれである。 タニワタリノキは九州以南に分布する常緑の低木である。花期は8−9月で、枝先に一つずつ出る小さな球形の頭状花序に多数の花を付け、細長い花柱を突き出す。シマタニワタリノキと比べると、茎が無毛であること、葉脈の支脈と主脈の角度が直角に近いこと、花期がシマタニワタリノキより1月程度遅いこと、などから区別できる。(これらの特徴の違いは黒岩さんのご指摘によった。) 学名は、Adina piluliferaで、アカネ科タニワタリノキ属の常緑低木である。東京都文京区の小石川植物園で撮影。 |