タムシバ (2003.6.15)
 Magnolia salicifolia


 コブシは、最近は街の公園にも植えてあるが、タムシバにはなかなかお目にかからない。日本海側の山地 に多いということで、月山に行った折りににタムシバを見るのを楽しみにしていた。低地では4−5月に咲くが、 1000mを超す月山山麓では6月が見頃であった。
 コブシでは花の下に一枚の葉が付くが、タムシバでは付かない。白い萼片が3枚あり小さな花弁のように見 える。また、葉の形はコブシに比べると細長い。細い枝を折って匂うと、良い香りがするのでニオイコブシともいう。9月頃に袋果が裂けて赤い種子が出てくるが、種子は粘着性の糸でぶら下がる。
 学名はMagnolia salicifoliaで、モクレン科モクレン属である。別名をカムシバ、サトウシバ、ニオイコブシという。salicifoliaは「柳の様な葉」の意味で、コブシに比べると葉が細いことを指すのであろうか。




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