シャシャンボ (1999.7.17)
 Vaccinium bracteatum


 久しぶりに理学部植物園の中を歩いた。すっかり緑が濃くなって、鬱蒼とした 森に変わっている。植物の生育は速い。森を抜けた西側、基礎物理学研究所の裏に 高さ3mほどのシャシャンボの木があり、一面に花が咲いていた。 シャシャンボの花期は5−7月とあるから、この木はかなり晩生のようである。
 スズランのような壺状の花が並んでいる。ちょうどアセビやドウダンツツジを 思い起こさせる。そのはずで、アセビと同じツツジ科に属している。
 シャシャンボは「小小ん坊」と書き、小さな実のことであろう。実は晩秋に 紫色に熟し、甘酸っぱくて食用になる。
 学名は、Vaccinium bracteatumで、ツツジ科スノキ属である。 関東地方以南に分布する。



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