アブラギリやシナアブラギリはいずれも中国原産で、種子から桐油が採れる。提灯や雨傘の和紙にしみこませて防水用に用いるほか、塗料や印刷用の油としても用いられた。シナアブラギリの花はアブラギリよりも大きく実も大きいので、「オオアブラギリ」とも呼ばれる。中国原産で、各地で油を取るために植えられたが、アブラギリの方が普及している。 アブラギリは3裂した葉が多いが、シナアブラギリは卵形の葉が主体である。また、葉の基部にある蜜腺が、アブラギリでは突起になるが、シナアブラギリでは葉柄にピッタリと付く。 学名はAleurites fordiiで、トウダイグサ科アブラギリ属である。京都府立植物園および大阪市大植物園で写す。 ************************************************************ 「先日やっとシナアブラギリの花に出会えました。花の時期は終りに近いようでしたが、なんとか雄花と雌花を写すことができました。」と、よしゆきさんからシナアブラギリの各部の写真が届いた。植物園で写した私と違って、花の時期にピッタリ行かれるのに随分と苦労されたことであろう。 |