シナアブラギリ−支那油桐 (1999.5.7、2010.5.22(よしゆきさん))
 Aleurites fordii


 アブラギリやシナアブラギリはいずれも中国原産で、種子から桐油が採れる。提灯や雨傘の和紙にしみこませて防水用に用いるほか、塗料や印刷用の油としても用いられた。シナアブラギリの花はアブラギリよりも大きく実も大きいので、「オオアブラギリ」とも呼ばれる。中国原産で、各地で油を取るために植えられたが、アブラギリの方が普及している。
 アブラギリは3裂した葉が多いが、シナアブラギリは卵形の葉が主体である。また、葉の基部にある蜜腺が、アブラギリでは突起になるが、シナアブラギリでは葉柄にピッタリと付く。
 学名はAleurites fordiiで、トウダイグサ科アブラギリ属である。京都府立植物園および大阪市大植物園で写す。
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 「先日やっとシナアブラギリの花に出会えました。花の時期は終りに近いようでしたが、なんとか雄花と雌花を写すことができました。」と、よしゆきさんからシナアブラギリの各部の写真が届いた。植物園で写した私と違って、花の時期にピッタリ行かれるのに随分と苦労されたことであろう。





以下はよしゆきさんが補充して下さった写真である

雄花と雌花(2010.5.22)


葉の基部の蜜腺は葉柄にピッタリとくっついている(2007.8.26)


シナアブラギリの葉は卵形が主体          少数ながら3裂したものもある(2007.8.26)


8月の青い実(2007.8.26)


冬芽と葉痕(2008.3.2)


木の全体像(2007.8.26)


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