「センダンは双葉より芳し」という。このセンダンは、日本で「せんだん」と呼ばれる木ではなく、マレーシアやインド原産のビャクダンのことである。 日本で言う「せんだん」の木が、いま花の盛りである。5-10mの高さの木が多いが、30mにもなることもある。5-6月に写真のような紫色の花を多く付ける。秋には楕円形の黄色の実となり、落葉の後も木に残っている。 果実は薬用に、実の核は数珠に使われる。樹皮は駆虫剤に加工される。 学名はMelia azedarach var. subtripinnataで、センダン科センダン属である。 *********************************************** 長岡さんの撮られた美しいセンダンの花の写真が、千葉県旭市立中央小学校の通知票の表紙になりました。最下段をご覧下さい。中央小学校の中庭にセンダンの木があり、シンボルツリーとなっているとのことです。(2004.12) ********************************************** 東京の高橋さんから、センダンの花の香りがとても良いとのお便りがあった。私も香りを求めてセンダンを再訪したが、もう香りは終わっていた。来年の楽しみである。(2004.5.27) 高橋さんに習って、今年は私もセンダンの香りを求めて花の下を歩いた。間違いなく、とても良い香りであった。甘い香りと云うだけでなく沈丁花のような清楚な香りが混じっていて、ふくよかな貴婦人を連想させる香りである。気付いたことは、木により、また、時期によって香りに強弱があることだった。雄蘂が花粉を一杯に散らす頃に最も強い香りがあるようだ。 |