別名をルリミノウシコロシ(瑠璃実の牛殺し)という。秋にできる瑠璃色の実と、材が堅くて牛の鼻輪に使ったことから付けられた名前であろう。また、沢蓋木というように、沢の上によく繁茂して、尾根から見ると沢に蓋をするように見える。木を焼いた後の灰を紫根染めの媒染剤に用いる。 6月に芦生の森を訪れた際にサワフタギと教えて貰ったものは、クロミノニシゴリ(黒実の錦織木、Symplocos paniculata)という種類であろう。他に、葉の鋸歯が目立つタンナサワフタギ(Symplocos coreana)も見られる。 学名はSymplocos chinensis var. leucocarpa f. pilosaで、ハイノキ科ハイノキ属である。京大農学部植物園で写す。 |