サラサドウダン−更紗灯台 (2000.6(加藤さん)、2002.4.29、2005.5.14、2009.5.26)
 Enkianthus campanulatus


 加藤さんからの写真である。山地に生える落葉低木で、輪状に付いた葉の下に鈴を束ねたようにツリガネ状の花が咲くドウダンは、ツツジの人気者である。よく見かけるドウダンツツジ以外に、近畿以西で見られる白ドウダン、紅ドウダン、関東の秩父ドウダン、そして、東北から近畿の山地に生えるサラサドウダンなどがある。いずれも秋の紅葉が美しい。
 サラサドウダンの花は、写真のように紅色の筋が入り、先端が少し紅色でなかなかの美しさである。さらに紅色の濃いものは紅サラサドウダンと呼ばれる。ドウダンツツジが4月に花を咲かせるのに対して、サラサドウダンは6−7月に花を付ける。
 学名はEnkianthus campanulatusで、ツツジ科ドウダンツツジ属である。別名、フウリンツツジともいう。
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 京都府立植物園の生態園にあるサラサドウダンは、5月にはもう花を付ける。温暖化のせいであろうか。(2002.4、2005.5)
 六甲高山植物園の入口付近にあるサラサドウダンの木はこれまでみた中で最も大きい。巨木と言って良い。その木一面に釣鐘型の美しい花が咲き競っていた。(2009.5.26)

六甲高山植物園のサラサドウダン(2009.5)


  低木と言っても、こんなに大きく育つ


  サラサドウダンとしては巨木


京都府立植物園のサラサドウダン(2005.5)



加藤さん撮影のサラサドウダン(2000.6)


下から覗いたところ



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