サンヘンプ(コヤシタヌキマメ) (2003.11.4、中島Moeさん)
 Crotalaria juncea


 これはマメ科の多年生の草である。熱帯アジア原産で、本州ではほとんど見ない。沖縄の帰化植物の一つであろう。タヌキ(狸)は花の形を指すのか、羽毛に覆われたマメの印象を言うのか、よく分からない。中島Moeさんは、「豆が、プクプクしてさわると、気持ち良い感触。タヌキを連想するのでたぶん、タヌキマメ...」と書いておられる。
 学名はCrotalaria junceaで、マメ科タヌキマメ属である。畑の緑肥(そのまま鍬込んで肥料にする)として用いられる帰化植物で、本州の一部と沖縄県に分布する。
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 当初は、コガネタヌキマメ(Crotalaria assamica)としてご紹介していたが、「よしゆきさん」やその他の方から、同定が違うのではないかとご指摘を頂いた。コガネタヌキマメとサンヘンプは、共に沖縄県に生える帰化植物で、とてもよく似ているが、葉が前者は太く後者は細い。また、サンヘンプの豆には下の写真のような軟毛が密生しているが、コガネタヌキマメでは無毛である。タヌキマメ属のものには、上記以外にタヌキマメ、ヤエヤマタヌキマメ、アフリカタヌキマメなど、類似種が多いようである。(2013.2.23)



道端に雑草のように生えている


サンヘンプの豆と種


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