3月初め、早春の南伊豆では、早くも桜の花が咲く。この桜は河津桜としてよく知られている。梅本さんから、その河津桜の写真が、由来の説明と共に届いた。 ****************************************************** 和名 : 河津桜(カワヅザクラ) 科名 : バラ科サクラ科 学名 : Prunus lannesiana ‘Kawazu-zakura’ 原産 : 静岡県河津町 (「寒緋桜」と「大島桜」の自然交雑種と推定) 開花時期 : 1月下旬〜3月上旬 撮影 : 伊豆半島河津町にて、H17.3.8 梅本浩史 ------------ 河津桜原木物語(原木前の解説板より) -------------- 昭和三十年頃の二月のある日、この家の主であった飯田勝美氏が、河津側沿い(豊泉橋上流の田中地区側)の冬枯れの雑草の中で芽吹いていた約一メートル位育った桜の若木を偶然見つけて庭先に植えた事がはじまりでした。約十年後の昭和四十一年一月下旬、やっと花が咲き始めました。同年四月、主の勝美氏は花が咲くのを見届け永眠しました。 後にきれいに咲く桜を見て譲ってほしいという話もありましたが、思い出の桜のため手放さなかったそうです。当時この家の屋号からこの桜は「小峰桜」と呼ばれ、親しまれていました。其の後の調査で新種の桜と判り、昭和四十九年に河津で生まれた桜である事から「河津桜」と命名され、昭和五十年四月「河津町の木」に指定されました。 (飯田ひでさん談) ******************************************************* |