久しぶりで訪れた京都府立植物園で満開に咲いていた。南門を入って直ぐ右に曲がってバラ園に向かう途中の左手にある。文字通り中国のサクランボザクラで、明治初期に中国から渡来した。セイヨウミザクラより味は落ちるが、実は食用にする。 3月中−下旬に開花し、花の雄蘂が長いのが特徴である。カラミザクラから生まれた桜としては、コヒガンザクラとの交配で「トウカイザクラ」、カンザクラあるいはカンヒザクラとの交配で「ツバキカンザクラ」等がある。下段の2枚の写真は澁川さんの撮られた東御苑のツバキカンザクラである。兼六園や金沢市内にはカラミザクラとツバキカンザクラがあって、早春の開花を競っているようである。 カラミザクラの学名はPrunus pseudocerasusで、バラ科サクラ属である。別名をシナミザクラという。 |