台風をついて出かけた指宿フラワーパークで、美しい花が咲いていた。鮮やかなピンクで、名前は「ナンヨウザクラ」とあった。ナンヨウザクラと名前が付いたものは、もう一つ、白い花を付けるシナノキ科のMuntingia calaburaがある。この、ピンクの花を付ける木は、むしろ、インドザクラあるいはテイキンザクラと呼ばれることが多い。 西インド諸島原産で、1−2mにしかならない低木だが、春から秋にかけて、実に美しい色・形の花を付ける。ただし、枝を折ったときに出る乳液は有毒である。冬の寒さにはやや弱く、南西日本以外では戸外での越冬は難しい。 学名はJatropha integerrimaで、トウダイグサ科ヤトロファ属の常緑小低木である。 |