ヒマラヤザクラ (2001.11.26、加藤さん)
 Prunus cerasoides D.Don


 この季節に満開の桜がある。東大本郷キャンパス総合研究博物館の近くに植えられているヒマラヤザクラで、その写真が加藤さんから届いた。十月桜のような、か細い感じではなく、春のサクラの如くに見事な満開である。以下は加藤さんのお便りと解説です。
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 (このサクラは)赤門を入って右折、突き当たりの大学博物館のさらに裏手というわかりにくいところにあります。なので、この木の存在は、関心のある人しか知らないようです。東京大学に留学中だったネパールのビレンドラ皇太子(その後国王)が伊東市を訪問された際、熱海の植物愛好会が郷土のサクラの種子を献上、その返礼として、このヒマラヤザクラの種子が送られてきたといいます。
 ヒマラヤザクラは、ヒマラヤ山脈の標高1100〜2300mの暖温帯に分布しています。毎年11月後半〜12月にかけて薄ピンク色の見事な花を咲かせます。二酸化窒素の吸収同化能力が高く、環境浄化木として注目されているそうです。
 花の少ないこの時期にこんなに華やかな花を咲かせてくれる貴重なサクラですね。大きさは7m前後で花つきはいいです。花の蜜が非常に多いサクラで、鳥たちがたくさん来ていました。
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※ビレンドラ国王は先日のネパール王室で起きた事件で亡くなられました。
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 学名は、Prunus cerasoides D.Donでバラ科サクラ属である。




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