フサザクラ−房桜 (2002.3.12、2003.3.22、飯澤さん)
 Euptelea polyandra


 飯澤さんから一年ぶりの嬉しい便りが届いた。昨年の約束を憶えていて下さって、綺麗なフサザクラの写真が貼付してあった。今年は2月下旬と3月20日前後に川売(かおれ)に出かけて撮っていただいた由である。昨年の写真よりアップが多く、花の感じがよく分かる。有り難うございました。(2003.3.23)
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 愛知県の飯澤さんから、木の名前の質問をいただき、送っていただいた写真を見ると、見事なフサザクラだった。おねだりをしたので、もう一度写真を撮りに行って下さったが、すでに盛りを過ぎていたとのことであった。フサザクラも、温暖化と共に花期が早くなり、3月中旬には満開を迎えるようである。
 どちらかというと、楓の花に近い。萼や花弁が無く、沢山の雄しべと幾つかの雌しべが垂れ下がる。花は暗い赤色で、果実もカエデの翼果に似ている。北海道を除く日本各地に分布し、山の谷間で見ることが多い。
 以下は、飯澤さんから頂いたお便りの一部です。
 「鳳来町川売(かおれ)に、梅と野草の写真撮り兼フサザクラの観察に通いました。蕾から開花・満開・散り始めまで撮り続けましたが、咲き方がバラバラでした。昨年度はきれいに揃った写真でしたが、今年を見る限りは、これが普通なのかと思ったりもしました。」(2003.3.22)
 「愛知県の南設楽郡鳳来町川売(かおれ)に梅の写真を撮り(3.12)に行った時に見つけた木です。渓流を覆うように咲いていました。」(2002.3.15)
 学名はEuptelea polyandraで、フサザクラ科フサザクラ属である。別名をタニグワとも言う。


今年は、一斉に咲かず、満開から蕾まで同じ木で見られた。



2月のまだ固い蕾



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